個人事業主におすすめのクレジットカード9選!審査基準や選び方

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個人事業主やフリーランスの方であれば、個人事業主向けのクレジットカード(法人カード)が必要になる状況があるかと思います。

結論から言うと、初期費用を安く済ませたい個人事業主の人におすすめのクレジットカード(法人カード)は年会費が永年無料の三井住友カード ビジネスオーナーズです。

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友ビジネスオーナーズ券面画像

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 0.5〜1.5%*
国際ブランド visa
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

*個人カードを お持ちなら1.5%還元

特長

  • ナンバーレスなので、セキュリティ面で安心・安全
  • カードランクに関わらず最大500万円のご利用枠を付帯。
  • 個人向けの三井住友カードと2枚持ちすることで特定加盟店でポイント3倍

キャンペーン情報

  • 新規入会&ご利用で最大8,000円相当プレゼント

この記事では個人事業主が法人カードを作るうえで知っておくべきことについて解説し、厳選した個人事業主向けカードを紹介します。

個人事業主向けおすすめのクレジットカード9選|編集部が厳選

個人事業主の方におすすめしたい法人カードを編集部で厳選しました。ここで紹介するカードは、特に初めて申し込む方にピッタリのラインナップです。

それぞれの特徴を把握し、最適な一枚を見つけてください。

個人事業主におすすめのクレジットカード一覧

年会費 従業員向け
追加カード年会費
国際ブランド 還元率 利用限度額
(ショッピング)
国内空港ラウンジ
三井住友カード ビジネスオーナーズ 永年無料 永年無料
  • visaのロゴ
0.5〜1.5%* 0~500万円(※1)
JCB一般法人カード 1,375円(税込)(初年度無料) 1,375円
  • jcbのロゴ
0.5% 10~100万円
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード 1万3200円(税込) 6,600円
  • americanexpressのロゴ
0.5% 一律の限度額なし 利用可
NTTファイナンスBizカード レギュラー 無料 無料(5枚まで)
  • visaのロゴ
1.0% 40/60/80万円
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 1,100円(税込) 無料(9枚まで)
  • americanexpressのロゴ
0.5% 一律の限度額なし
ダイナースクラブ ビジネスカード 2万7500円(税込) 無料(2枚まで)
  • dinersのロゴ
0.4% 一律の限度額なし 利用可
EX Gold for Biz S(個人事業主対象) 2,200円(税込)(初年度無料)
  • visa|masterのロゴ
  • visa|masterのロゴ
0.5% 10~300万円 利用可
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード) 永年無料 無料(3枚まで)
  • visaのロゴ
  • masterのロゴ
  • jcbのロゴ
0.5% 10~500万円
freee MasterCard 無料 無料(3枚まで)
  • masterのロゴ
10~300万円

*すべて税込
*1:所定の審査があります

それでは、一枚ずつ詳しく解説していきます。

三井住友カード ビジネスオーナーズ

“設立間もない”会社や“開業したての”
個人事業主向け

三井住友カード ビジネスオーナーズ

三井住友ビジネスオーナーズ券面画像

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 0.5〜1.5%*
国際ブランド visa
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

*個人カードを お持ちなら1.5%還元

特長

  • ナンバーレスなので、セキュリティ面で安心・安全
  • カードランクに関わらず最大500万円のご利用枠を付帯。
  • 個人向けの三井住友カードと2枚持ちすることで特定加盟店でポイント3倍

キャンペーン情報

  • 新規入会&ご利用で最大8,000円相当プレゼント
利用限度額 500万円*まで
従業員追加カード枚数 19枚まで

※所定の審査があります


三井住友カード ビジネスオーナーズは、三井住友カード(NL)と2枚持ちをすると特定加盟店でポイントが1.5%還元されます。

また、「ビジネスサポートサービス」を利用できるメリットがあります。年会費に相当するメリットが十分に期待できるので、小規模の個人事業主ならぜひ検討したい1枚です。

JCB一般法人カード

“会計処理の効率化・還元率重視の”
個人事業主向け

JCB一般法人カード

JCB法人券面画像

総合評価

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年会費 1,375円(税込)(初年度無料)
還元率 0.5%
国際ブランド jcb
電子マネー
quicpay
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
利用限度額 10万円~100万円
従業員追加カード枚数 制限なし

JCB一般法人カードは、個人向けの一般的なJCBカードと同様にショッピング1,000円の利用につき1ポイントが付与されます。年間で100万円以上の利用があるとポイントが50%アップするので、経費の支払いをまとめればかなりの還元が期待できます。

利用限度額が最大100万円とやや低めなのがネックですが、ゴールドカードにグレードアップすれば250万円まで上がりますし、国内の空港ラウンジその他のサービスを利用できるようになります。

はじめから一般カードではなくゴールドカードを検討するのもいいかもしれません。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

“還元率・ステータス性重視の”
個人事業主向け

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

アメックス・ビジネス

総合評価

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年会費 1万3200円(税込)
還元率 0.5%
国際ブランド americanexpress
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • ANAマイル還元率トップクラスの1%
  • クラウド会計ソフト「freee」と連携可能
利用限度額 一律の限度額なし
従業員追加カード枚数 枚数制限なし

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードには、ビジネスに役立つ情報を入手できる「G-Search」が年会費無料で利用できたり、福利厚生プログラム「クラブオフ」を年間登録料無料(追加カード会員も含め)で利用できるビジネスカード限定の特典が付きます。

また、「ペイフレックス あとリボ for Business」(あとからリボ払いに変更できるサービス)を利用可能です(所定の審査あり)。資金繰りで困ったときは柔軟に支払いを先延ばしにできるので、年会費はやや高いながらも検討する価値は十分にあるでしょう。

NTTファイナンスBizカード for Owners(レギュラー)

“コスパ重視で月80万円以下の”
個人事業主向け

NTTファイナンス Bizカード for owners

NTTファイナンス Bizカード for owners

総合評価

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年会費 無料
還元率 1%
国際ブランド visa
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • 限度額80万円でだが、当サイト紹介の法人カードで唯一年会費0円で還元率1%
  • 国内外旅行傷害保険(最大2,000万円)やショッピング保険付帯
利用限度額 40万円、60万円、80万円から選択
従業員追加カード枚数 5枚まで

NTTファイナンスBizカード for Ownersは1%という高還元率が特徴です。貯まったポイントは個人カードと同じようにキャッシュバックを受けたり、好きな商品に交換できます。

ポイント以外で特に際立ったメリットがあるとはいえませんが、本会員・従業員カードとも年会費は無料なので、コストをかけずに法人カードをとりあえず導入したいという方にはイチオシのカードです。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

“Web系の設立間もない”
個人事業主向け

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

総合評価

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年会費 1,100円(税込)
還元率 0.5%
国際ブランド americanexpress
電子マネー
quicpay|iDquicpay|iD
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • AWSXSERVERお名前.comクラウドワークス…などの利用時にポイント4倍
  • 登記簿謄本や決算書が不要かつ最短3営業日で発行
利用限度額 一律の限度額なし
従業員追加カード枚数 9枚まで

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは2020年1月に発行されたカードで、ファミリーカード(従業員または家族向け)が4枚まで発行できます

本会員の年会費は1,100円(税込)、ファミリーカードの年会費は無料と格安なのにポイントプログラムが充実しているので、上手に利用すれば多くの還元を受けられるでしょう。

その他、「ビジネス・アドバンテージ」や会計・給与のクラウドサービスで優待を受けられるなどさまざまなメリットも見逃せません。

家族で小規模なお店を経営する個人事業主に合っているカードといえます。

ダイナースクラブ ビジネスカード

“ステータス性・ビジネス優待重視の”
個人事業主向け

ダイナースクラブ ビジネスカード

ダイナースクラブ ビジネスカード

総合評価

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年会費 2万7500円(税込)
還元率 0.4%
国際ブランド diners
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
利用限度額 一律の限度額なし
従業員追加カード枚数 2枚まで

ダイナースクラブ ビジネスカードは、この記事で紹介している法人カードの中では年会費がもっとも高額です。しかしどこで使用しても恥ずかしくない高いステータス性が大きな特徴でしょう。

さらに会計ソフト「freee」の優待、経営上の課題の無料相談「プライベートアドバイザー」、「ビジネス・ラウンジ」、「ビジネス・オファー」といった特典が利用でき、国内外約1000ヵ所の空港ラウンジも無料で使えます。年会費を安くするよりも、ステータス感のあるカードを持ちたいという方にイチオシです。

EX Gold for Biz S

“設立間もなく資金調達を視野に入れた”
個人事業主向け

EX Gold for Biz S(個人事業主対象)

総合評価

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年会費 2,200円(税込)(初年度無料)
還元率 0.5%
国際ブランド visa|mastervisa|master
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • キャッシング最大100万円利用限度額最大300万円
  • 国内主要空港ホノルル・仁川国際空港のラウンジ年中無休・無料で利用可能
利用限度額 10万円~300万円
従業員追加カード枚数

EX Gold for Biz Sはオリコの個人事業主向け法人カード。ショッピングの利用限度額が最大300万円と高めの水準であるほか、キャッシングも最大100万円まで可能な点が特徴です。

従業員向け追加カードは作れませんが、国内空港ラウンジや「Mastercardビジネス・アシスト」が利用できます。特に空港ラウンジを利用したい方には年会費が安く最適なカードといえるでしょう。

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)

“年会費無料・限度額の高さ重視の”
個人事業主向け

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)の券面画像

総合評価

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年会費 永年無料
還元率 0.5%
国際ブランド visamasterjcb
電子マネー
iDrakutennanaco
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード
利用限度額 10万円~500万円
従業員追加カード枚数 3枚まで

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)は年会費無料ですが、ショッピング枠は最大200万円まで付与され、従業員カードも最大3枚まで作ることができます

また旅行傷害保険が付帯したり国内の空港ラウンジが利用できるようになるので、年会費を払ってもよいと考える方はゴールドカードも検討してみてください。

freee MasterCard

“年会費無料・審査の難易度重視の”
個人事業主向け

freee MasterCard

総合評価

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年会費 無料
還元率
国際ブランド master
電子マネー
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • 設立直後や、事業所得が低い状態でも審査可能
  • 書類は本人確認書類のみ最短4営業日で発行可能
利用限度額 10万円~300万円
従業員追加カード枚数 3枚まで

freee MasterCardはクラウド会計ソフトを手がける「freee」がライフカードと提携して発行している法人カードです。公式サイトには「設立直後や、事業所得が低い状態でも審査可能」「他カード会社で作れなかった個人事業主の方でも発行できた事例も」とあります。

freeeの利用者にはカード限定特典や最低限度額設定で優遇があるなどのメリットもあります。年会費も無料なので、審査に通るか不安な方なら検討したいカードです。

個人事業主向けクレジットカードの選び方

ここではフリーランスを含む個人事業主の方が法人カードを選ぶときにどんな点に注目すべきかを解説します。

法人カードを選ぶときは、おもに以下の点に注目しましょう。

  • 個人事業主を対象としたカードか
  • 利用限度額
  • 従業員向け追加カードの枚数
  • 年会費・還元率
  • 付帯サービス

個人カードを選ぶ場合と異なるのは、利用限度額や従業員向け追加カードの枚数です。

法人カードの場合は経費の決済が目的で利用額も多くなる可能性が高いため、限度額が足りそうかどうかを、申し込み時点で考慮しておく必要があります。

また従業員にカードを持たせる場合は追加カードの発行が可能かどうか、何枚まで発行できるかを確認しておいてください。

あとは個人カードを選ぶときと同様に、付帯サービスの内容や還元率をチェック。福利厚生サービスや空港ラウンジを利用したい場合はその有無も確認しましょう。

個人事業主用クレジットカードの基本を知っておこう

続いては、個人事業主用クレジットカードの基礎知識を解説します。

個人事業主はクレジットカードを持つべき?利用するメリットとは

法人カードを利用することのメリットはおもに以下の6点です。

  • キャッシュフローが改善する
  • 経費の管理が楽になる
  • 振込手数料を削減できる
  • ポイントが貯まる
  • 福利厚生サービスが使える
  • ビジネスで使える付帯サービスがある

法人カードを導入するメリットとして大きいのは、何といっても経費の管理が楽になる点です。1人で活動するフリーランスの方であればプライベートの支出と経費を分けることができますし、従業員を抱えている場合はカードを作ることで、出張経費の精算などの手間も不要になります。

法人カードを作ることにはメリットが多く、年会費がかかることくらいしかデメリットがないといって差し支えないでしょう。

法人カードの種類とは

法人カードはおもに個人事業主や中小企業向けの「ビジネスカード」と、大企業向けの「コーポレートカード」に区分されます。事業の規模によって使うべきカードが異なると考えてください。

三井住友カードではビジネスカードをさらに2つに分け、購買活動専用の「三井住友パーチェシングカード」とあわせて4種類の法人カードを発行しています。

おもな点を比較して一覧にしたので、おおまかな違いを理解してください(すべてクラシックカードの情報です)。小規模の事業者向けカードは個人カードに近いイメージです。

三井住友カードの法人カード4種

三井住友カード ビジネスオーナーズ 三井住友ビジネスカード 三井住友コーポレートカード 三井住友パーチェシングカード
想定される利用者 小規模の事業者 中規模の事業者 大規模の事業者 大規模の事業者
申込対象 ・法人代表者
個人事業主
(いずれも満20歳以上)
法人
(カード使用者20名以下が目安)
大企業
(カード使用者20名以上が目安)
大企業・中堅企業
年会費 永年無料
(パートナー会員も永年無料)
使用者1名:1,375円
(以降、1会員につき440円)
1会員目:1,375円
(以降、1会員につき440円)
(上限33,000円)
決済口座 公式サイトを参照 法人口座 法人口座
(個別決済方式(※1)の場合は個人口座)
法人口座
支払い方法 公式サイトを参照 1回払いのみ
キャッシング 公式サイトを参照 不可
(個別決済方式は不可)
不可
ポイントプログラム あり なし
福利厚生代行サービス 「ベネフィット・ステーション」が割引価格で利用可 なし

*すべて税込 *1:個別決済方式ではカードの利用代金がカード会社から個人口座に請求され、後で法人から振り込まれます。

開業したばかりの個人事業主でもクレジットカードの審査に通ることはある

結論からいうと、開業したばかりであってもカードによっては審査に通るものもあります

社員数の多い法人ではなく個人事業主を対象としたカードの中には、公式サイトに「登記簿謄本・決算書不要」「設立直後や、事業所得が低い状態でも審査可能」などと書かれているものがあります。このようなカードは事業そのものよりも個人の利用実績などを見て審査をしていると考えられます。

そのため、開業して間もないタイミングであっても申し込んでみる価値は十分にあります。審査に通るか不安な場合は三井住友カードのように事業規模に応じて複数の法人カードを発行している会社で、身の丈に合ったカードに申し込むことを推奨します。

個人事業主のクレジットカードの会計処理はどうするの?

法人カードを導入するにあたっては、あらかじめ確定申告のための会計処理をどうするか知っておく必要があります。そこで、ここでは最低限、知っておくべき点について解説します。

帳簿の記帳方法|個人事業主がクレジットカードで決済したとき

クレジットカードで支払ったときの記帳方法は、確定申告の方法によって以下のように変わります。

確定申告の方法 白色申告 青色申告(10万円控除) 青色申告(65万円控除※)
現金主義の特例の適用を受けている場合 現金主義の特例の適用を受けていない場合
記帳のタイミング カードを利用した日(発生主義) 代金の引き落とし日(現金主義) ・カードを利用した日(発生主義)
・代金の引き落とし日
※令和2年分以降の所得税の申告からは所定の要件(e-Tax による申告または電子帳簿保存)を満たさない場合、55万円になります。

白色申告の場合

白色申告で確定申告を行っている場合でも原則として発生主義で処理するため、カード利用代金の引き落とし日ではなく、カードを利用した日に記帳します。

青色申告10万円控除の場合

「現金主義による所得計算の特例を受けることの届出書」を提出し、現金主義による記帳が認められている青色申告者は、カード代金の引き落とし日に以下の仕訳をする必要があります。

(借方) (貸方)
代金の引き落とし日 消耗品費 普通預金※
※ 個人口座から引き落とされる場合は「事業主借」勘定

同届出書を提出していない場合は発生主義による記帳となるので、次に説明する65万円控除の場合と同じです。

青色申告65万円控除の場合

青色申告書を提出し、65万円の特別控除を受ける要件を満たしている場合はカードを利用した日と代金の引き落とし日に記帳が必要です。仕訳は以下のようになります。

(借方) (貸方)
カードの利用日 消耗品費 未払金
代金の引き落とし日 未払金 普通預金※
※ 個人口座から引き落とされる場合は「事業主借」勘定

なお、事業用の預金口座を使用していない場合はカードの利用日における仕訳で未払金勘定を立てずに事業主借勘定で処理し、引き落とし日の仕訳をなくすこともできます。

貯まったポイントの活用方法

法人カードでもショッピング利用金額に応じてポイントが付与されるものが多いですが、ポイントには経済的価値があるので会計処理が必要になります。

ポイントが付与されたときの処理は不要

ポイントが付与された時点では会計処理は不要です。なぜなら、ポイントは使ったときにはじめてメリットが得られるからです。

ポイントを使用したときの処理に注意!

ポイントを使用したときは、以下のいずれかの方法で処理します。ここでは1万円の商品を買ったときに500円分のポイントを使用した場合の仕訳の例を示します。

会計処理の方法 (借方) (貸方)
値引処理 消耗品費 9500 現金 9500
両建処理 消耗品費 10000 現金 9500
雑収入 500

「値引処理」ではポイントによる経済的価値500円を購入金額から差し引いて処理します。「両建処理」では購入金額から差し引かず、500円を収入として計上します。いずれも減価償却資産の購入でなければ結果は同じなので、手間を考えれば値引処理の方がよいでしょう。

クレジットカードで決済後の領収書はどうするの?

領収証の画像

経費は領収書がないと基本的に経費として認められませんが、クレジットカードで支払った場合は対面して相手方から直接、領収書を受け取る機会がありません。

実務上はカードの利用明細であっても認められているようです。ただし、カードの利用明細は内容がよくわからない書き方がされていることも多いので、何に使ったお金なのか、請求先はどこなのかということを記録しておく必要があるでしょう。

また、マイページで領収書の印刷が可能になっていることも多いので、できるかぎり印刷して保管しておくことが望ましいといえます。処理方法について不安な方は所轄の税務署に問い合わせて確認しておきましょう。

この記事のまとめ

  • 個人事業主やフリーランスの人がビジネスで利用するカードは「法人」カードとなる。事業規模に合ったカードを選ぶことが基本
  • 法人カードは負担が少なくメリットが多いので、積極的に導入を検討すべき
  • 個人事業主なら登記簿謄本や決算書の提出が求められないカードもある。その場合は個人としての利用実績が見られる
  • 法人カードを使うときはカードを使った場合の会計処理、ポイントを使うときにはポイントを使ったときの会計処理が必要になる