推し活に使うお金は月平均16,605円!1,000人の推し活事情を調査

推し活アイキャッチ

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自分が好きな対象を応援する「推し活」。その対象はさまざまで、活動内容も使うお金も違ってくるのではないでしょうか。

そこで今回は、推し活をしている人1,000人にアンケートを実施し、「お金」をキーワードに推し活事情を調査。推しの分野による違いも比較・分析しました。

今回は20~50代の各世代2,000人ずつ合計8,000人に事前調査をし、その中で推し活をしている1,000人に絞って本調査を実施。
本記事で紹介しているデータは、本調査のアンケート結果から算出した平均などの値です。支出状況は個人差があるので、あくまで参考としてご利用ください。

推し活にかけるお金は月平均16,605円。もっともお金を使っている分野は「俳優(舞台)」

推し活をしている男女1,000人に調査した結果、推し活にかけるお金は月平均で16,605円でした

この数字をもとに計算した推し活にかけるお金の年間平均は19万9,260円になり、年間約20万円を推し活に使っていることになります。

分野別に推し活にかける月平均金額を見ると、「俳優(舞台系)」が31,375円でもっとも高いということがわかりました。

推し活にかけるお金の月平均を、分野別にランキングにまとめました。

推し活にかける金額のアンケート結果

調査対象:推し活をしている20~50代の男女1,000人
調査地域:全国
調査期間:2023年4月27日~5月1日
調査主体:株式会社大黒屋
調査委託先:アイブリッジ株式会社

今回は、事前調査で「推している分野は何か」と質問し、回答で挙げられた分野を13にカテゴリー分けしました。

その分野別に推し活にかける月平均金額を見ると、「俳優(舞台系)」が31,375円と突出しています。
2位は「声優」で16,686円、3位は「YouTuber・インフルエンサー」で15,306円と続いています。

舞台には、演劇やミュージカルのほか、ゲームやアニメなどを舞台化した2.5次元、宝塚歌劇などがあります。チケット代はおおむね10,000~15,000円なので、その分お金を多く使うことになるのでしょう。

ボリュームゾーンが全分野で1~5,000円。大半は「お金をかけすぎない」ように楽しんでいる

推し活にかけるお金は、分野別の月平均金額ランキングの1〜5位が月平均15,000円以上。「推し活」はお金のかかる趣味だという印象を受けるかもしれません。

ところが、各分野の推し活に使う金額帯の回答を見てみると、どの分野も1~5,000円という人が一番多いという結果になっています。

推し活に使う平均金額のアンケート結果

推し活に使うお金を「0円」としている人もいるので、推し活をしている人の1/3以上がひと月あたり5,000円以下で推し活を楽しんでいるようです。

例えば、推し活の月平均金額(高い順)3位の「YouTuber・インフルエンサー」を推している人の中で、月に1~5,000円使っていると答えたのは33%。次に多い金額帯は0円が18%です。

推し活はときに「推しにお金をつぎ込んでいる」という印象を受けることがありますが、実際にはお金をかけずに楽しむ人が多いことがわかります。

推し活にどれだけお金をかける? 予算や使い方のポリシーを深掘り

今回の調査では、推し活をする際、お金の使い方について心がけていることを聞きました。

推し活費用の予算アンケート結果

推し活でのお金の使い方で一番多いのは「予算の範囲内で楽しんでいる」で全体の40%でした。

また、「あまりお金を使わずに楽しみたい(27%)」と「ある程度の予算を決めているが超えることもある(26%)」は、ほぼ同数。
「特に予算は設けず、推しのためならお金は惜しまない」という人は7%で、かなりの少数派だということがわかりました。

コメントでも「グッズは実用的なものだけを買う」「長く続けるために無理はしない」というような意見が多くあり、全体的に堅実な印象です。

アンケートでは推し活にかけるお金のポリシーについても聞いており、次のような意見に集約されました。

    推し活にかけるお金のポリシー

  • 推しの収入につながるかどうか
    (転売には手を出さない、交通費や宿泊費など推しの収入にならないものは節約するなど)
  • グッズ類は厳選する
    (飾るだけではなく実用的か、デザインなどが本当に気に入っているかなど)
  • ここぞというときにはお金を使う
    (その後手に入らない限定グッズ、そのときしか楽しめないライブなど)

「お金には限りがあるから多くは出せない」という意見ももちろんありますが、「長く続けたいから無理はしない」という声のほうがより多く見られました

推し活にかけるお金をやりくりするための工夫

推し活にかけるお金の使い方について「あまりお金を使わずに楽しみたい(27%)」「予算の範囲内で楽しんでいる(40%)」を合わせると、67%の人が推し活への出費に対して堅実派といえます。

推し活の費用をやりくりするため、どのような工夫をしているのでしょうか。

推し活の費用のために工夫していることのアンケート結果

コメントの中には、「推し活費を捻出するために貯金グセや節約グセがついた」という声も。
目的もなく我慢をするのはつらいものですが、推しの存在のおかげで我慢さえもポジティブにとらえられるのかもしれません。

推し活のお金の使い道。「モノ消費」より「コト消費」に使っている

推し活において、各分野ともにグッズや本、BD・DVD等の「円盤」、コンサートやイベント代など、お金のかかるものはたくさんあるでしょう。

そんな中、「お金の使い道は厳選している」という意見が多いことがわかりました。
では、どこに多くお金を使っているのでしょうか。

もっともお金を惜しまないのは「チケット代・イベント費用」

今回の「推し活にかけるお金」の調査では、「お金を使うことが多いもの」と「その中でもっともお金を使っているもの」についても聞きました。

推し活費用の内訳のアンケート結果

推し活の中でもっとも出費を惜しまないものの1位となったのは、「チケット代・イベント費用(ライブ配信含む)」です。

もちろん、こうしたお金の使い方は分野に直結します。「推し活でもっとも出費を惜しまないもの」で一番多かった回答を分野別にまとめると、下記のようになりました。

分野別「推し活でもっとも出費を惜しまないもの」

分野
回答者数(人)
お金を惜しまないもの
J-POPアイドル

277

チケット代・イベント費用
アニメ

157

グッズ類
ミュージシャン・アーティストなど

90

チケット代・イベント費用
K-POPアイドル・韓流俳優

89

チケット代・イベント費用
スポーツ選手

69

チケット代・イベント費用
マンガ

68

本・雑誌
ゲーム

57

グッズ類
YouTuber・インフルエンサー

49

チケット代・イベント費用
声優

43

チケット代・イベント費用
俳優(映像系)

43

チケット代・イベント費用
お笑い芸人

25

チケット代・イベント費用
俳優(舞台系)

20

チケット代・イベント費用
VTuber・ボーカロイド

13

チケット代・イベント費用
※回答者が多い順

分野別に見ても、ほとんどの分野で「チケット代・イベント費用(ライブ配信含む)」が「推し活でもっとも出費を惜しまないもの」1位になりました。

アニメやマンガ、ゲームなどの分野ではやはり、その特性から「グッズ類」や「本・雑誌」が多いのは納得です。

コロナ禍以降、コンサートや舞台などのライブ配信が行われることも多くあり、アーカイブ配信が見られる場合もあるとはいっても、やはり「そのときしかない限りあるもの」がここぞというお金のかけどころなのでしょう。

近年、物を買う「モノ消費」だけではなく、形に残らない体験などにお金を使う「コト消費」が注目されており、推し活についてもこの現象が見られるという結果になりました。

ときどき感じる推し疲れ。原因はやはり「出費」

推し活をしていると、疲れを感じてくることがあるという「推し疲れ」
推し疲れはどれくらいの人が感じているのでしょうか。また、その原因は何なのでしょうか?
実際に推し活をしている人に聞いてみました。

推し疲れを感じている人は全体の43%

推し活疲れのアンケート結果
※同担:同じ人やキャラクターを推している人のこと

推し活をしている人に「推し疲れを感じていますか?」と質問したところ、10%の人が「感じることが多い」、33%の人が「ときどき感じる」と回答。合計43%と半数近くが推し疲れを感じているようです。

さらにその理由を聞くと、推し疲れを感じる人のうち53%が「出費がきつい」と答えています。

とはいえ、推し疲れを「まったく感じない」人は57%で、こちらの方が多数派。 「推し活費に対する意識」での質問で、「長く続けるためにも無理はしない」というコメントが見られたように、多くの人が推し活を楽しむためにも、お金の使い方について堅実に向き合っていることがわかります。

みんなの推し活にまつわるエピソード

今回の調査では、推し活は活動そのものはもちろん、日々の生活にも充実感が得られるとの声が多くありました。
そこで、推し活に関するさまざまなエピソードを教えてもらいました。

「毎日の楽しみができた」推し活で幸せを感じること

推し活に関するエピソードを聞いたところ、推し活が生活の支えになっているというような明るい声が圧倒的多数でした。

実際のコメントを紹介します。

推し活でのエピソードのアンケート結果

「疲れたときに癒やされる」「生活にハリが出る」「仕事がつらくても、コンサートに行くことが励みになってがんばれる」などの声は、推し活をしている人は共感できるのではないでしょうか。

さらには、行動の範囲が広がったり、交流が広がったりと、推し活をきっかけにして生活のほかの部分でも充実感を得ることができている様子がうかがえます。

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 Money Campus「推し活に使うお金は月平均16,605円!1,000人の推し活事情を調査」

この記事のまとめ

今回の「推し活にかけるお金」1,000人調査では、推し活にかけるお金の月平均は16,605円であることがわかりました。

分野別では俳優(舞台)ジャンルが一番かけるお金が多かったものの、どの分野でも月に使っている推し活費用は「1〜5000円」の金額帯が多いという結果に。
節約したり使いどころを見極めたりと、堅実に楽しんでいる様子がわかりました。

一方で、推し活疲れの理由の1位は「出費がきつい」となっていることもあり、推し活を楽しむためには「お金」は大きな要素となっていることが、今回の調査から見えてきました。

20~50代の男女8,000人を対象とした事前調査では、推し活をしている人の男女比はおおよそ3:7で、女性が圧倒的に多いという結果に。

また20~50代の各世代における「推し活をしている人」の割合を分析すると、20代が31%、30代が21%、40代が12%、50代が8%でした。
推し活に対して、世代ごとに使う金額やお金に対する意識に大きな違いはなく、推し活の楽しみ方は世代を超えた共通のもののようです。