猫の一生にかかる費用は264万円!食費や医療費など生涯にかかるお金を3000人調査

猫にかかる費用

猫は人生を豊かにしてくれるパートナーですが、「かわいい」だけではなく「お金がかかる」という現実も忘れてはいけません。
ひと月単位でみれば数千円でも、猫の平均寿命は15.62歳(※)で、長期間に渡って食費や雑費、時には多額の医療費がかかるのです。

この記事では、猫を飼っている3000人にアンケートを実施し、猫の一生でかかる費用を明らかにしています。

一般社団法人ペットフード協会「令和4年(2022年)全国犬猫飼育実態調査」より

本記事で紹介しているデータは、アンケート結果から算出した平均などの値です。
猫の個体差や飼育環境などで費用は大きく変わるので、あくまで参考としてご利用ください。

目次

猫の一生にかかる費用は264万円!食費や医療費が大きな出費になる可能性大

3000人アンケートの結果を元に算出すると、猫の一生にかかる費用は2,646,956円
もっとも高額なのが食事代で、1ヶ月なら6千円ですが生涯では64万円にものぼります。ほか医療費が46万円、意外なところでは暖房で39万円、冷房で26万円などの出費が予想されます。

調査の結果と平均寿命から算出すると、猫の一生にかかるお金は以下の通りとなりました。

猫の一生でかかるお金を表したイラスト

調査対象:2021年以前より猫を飼っている20~60代の男女3,000人
調査地域:全国
調査期間:2022年12月26日~12月27日
調査主体:株式会社大黒屋
調査委託先:株式会社ディーアンドエム

食費や医療費はもちろん、冷房や暖房費などで何十万とかかることがわかりました。

ここからは「日常的にかかるお金」「ときどきかかるお金」「最初にかかるお金」それぞれのデータをより詳しくみていきます。

【日常的にかかるお金】猫の食費やトイレ、消耗品などは一生で123万円の見込み

まずは基本となる食事、トイレ周りの雑費、その他消耗品の費用について紹介します。
これらの出費は必須となるので特に注目したいですね。

食費は毎月3千円程度でも生涯で見れば大きな出費になる

猫を飼ううえで必須となるのが食費です。アンケート結果から算出すると、一生で約64万円かかる見込みとなりました。

猫の食事にかかる費用のアンケート結果の図 毎月の食費に注目すると、1,001〜3,000円の範囲内に約44%が集中し、ひと月で3千円ほどかかることがわかりました。

ただし猫が特定の病気にかかるなどして療法食が必要になると、もう少しお金がかかってしまうでしょう。
4,501〜5,000円、さらには10,001円以上という回答が多いのも、そういった事情があるのかもしれません。

トイレまわりの費用はひと月なら少額だが一生となるとかなりの額に

猫のトイレには、猫砂だけでなく、消臭トイレシートや排泄物を入れる袋などが必要になる場合も。これらにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。

猫のトイレまわりにかかる費用アンケート結果の図

ひと月あたりでみると、約62%が2,000円までに収めているので「トイレまわりは比較的安価で済む」といえそうです。

とはいえ、一生で考えると36万円を超えるという事実を忘れてはいけません。

また猫砂は猫によって好みが分かれやすく、お気に入りの猫砂でしか排泄してくれないケースもあるようです。安価な猫砂を気に入ってくれることを祈りたいですね。

消耗品(爪とぎ、おもちゃ、シャンプーなど)は千円以内のケースが多い

爪とぎ、シャンプー、おもちゃなどに代表される消耗品の費用は、一生でおよそ22万円という結果になりました。

猫の消耗品にかかる費用のアンケート結果の図

アンケートをみると、ひと月にかかるお金としては1,000円以内におさまるケースが半数以上を占めています。

消耗品は節約の対象になりがちですが、お気に入りのおもちゃなどは定期的に買ってあげたくなるものです。
しっかりとお金を確保しておきたいところです。

【ときどきかかるお金】猫の医療費や冷暖房費用などは生涯で約130万円ほど

猫を飼っていると、特定のタイミングでお金がかかるシーンもあります。まず挙げられるのが病気やケガによる医療費。
さらに、忘れがちですが夏場のエアコン(冷房)、冬には暖房費用もかかります。

これらの「時々かかるお金」はどれくらいの額になるのでしょうか。アンケート結果から算出した費用を紹介します。

病気やケガの医療費は一生で約46万円!貯金などで不意の出費に備えよう

アンケート結果を集計すると、一生でかかる医療費は約46万円という結果になりました。もちろん健康は猫による個体差があるので、すべての猫の目安になるというわけではありません。

猫の病気やケガにかかる費用のアンケート結果の図

言うまでもありませんが、猫は人間のような公的医療保険はなく、飼い主が医療費を全額負担することになります。
病気やケガの重さによっては、数万〜数十万円のお金がかかる可能性があるのです。

猫が生きる15年という期間の中で、大きな病気やケガが何度かあれば46万円という金額は十分あり得る金額といえるでしょう。

アンケートでは、少数ながら「この1年で100万円以上かかった」という回答もみられました。万が一に備えて貯金をしておく、ペット保険を検討するなどの対策が必要です。

ワクチンを接種している猫は半数で頻度は「1年に一度」が多数

動物病院で接種する猫のワクチンはどれくらいお金がかかるのでしょうか。接種の頻度と一度の接種でかかるお金から、一生でかかるお金を算出しました。

猫のワクチン接種にかかる費用のアンケート結果の図

注目ポイントとしては半数がワクチン接種をしていないこと。飼い主によってワクチンへの考え方がはっきりと分かれるようです。
判断に迷ったら、かかりつけの獣医さんへの相談をおすすめします。

接種している場合は1年に一度が多く、費用は3,001〜6,000円がボリュームゾーン。動物病院によって差があるので、事前に確認しておきましょう。

健康診断は受ける派が4割で頻度は「1年に一度」が多い

人間同様、猫でも健康診断が受けられます。一生でどれほどのお金がかかるのでしょうか。

猫の健康診断にかかる費用のアンケート結果の図

アンケートでは、健康診断を受けていないケースがおよそ60%で半数を超えることがわかりました。健康診断もワクチン同様、必要性に対する考えがはっきり分かれるようです。

気になる費用ですが、1万円以内程度に収まることがほとんどのようです。生涯でみると11万円を超えますが、病気の早期発見につながると考えれば納得できる金額といえるでしょう。

夏の冷房(エアコン)の電気代は環境によって千差万別

近年の日本は夏の気温上昇が著しく、環境によっては飼い主が外出している時も猫のために冷房を使う必要があります。

そうなると気になるのが電気代ですね。アンケート結果の「エアコン使用時間」から一生にかかる冷房費用を算出しました。

猫のエアコンにかかる費用のアンケート結果の図

一生でかかるエアコン代はおよそ26万円ほどです(7〜9月のみ使用で算出)。ひと月では約5千円という計算になります。

アンケートの「猫を迎えてから増えた利用時間」は0時間(エアコンなし)という回答が多い一方で、1〜4、5〜8時間という回答も目立ちました。

さらに21〜24時間という回答もそれなりに多く「猫のために一日中つけっぱなし状態」という家庭もあるようです。

室温/湿度が高すぎると猫の健康に大きな影響を及ぼします。逆に冷やしすぎも良くないので、猫の様子を見ながら最適な温度を探り、正しくエアコンを利用してください。

冬の暖房はエアコンが人気!半数以上が利用している結果に

猫のために使われる暖房器具を4つピックアップし、それぞれの使用時間から冬の暖房費を算出しました。

猫の暖房にかかる費用のアンケート結果の図

全体的に「猫のために暖房を使っていない家庭が多い」という印象です。それでも一生でかかる費用は39万円を超える見込みです(12〜3月のみ使用で算出)。

暖房の種類に注目すると、エアコンの使用時間が比較的長く、猫の暖房として人気ということがわかりました。

猫は寒さに弱い生き物といわれています。環境や地域にもよりますが、寒い時期は猫の様子をチェックし、必要に応じて暖房器具を用意しましょう。

猫用カーペットであれば、1時間あたりの電気代が1円にも満たない商品もあるようです。

【最初にかかるお金】猫を迎える初期費用は11万円ほど

猫を迎える時には、初期費用としてまとまったお金が必要になります。財布への影響が気になるところですが、一体どれくらいかかるのでしょうか?

猫トイレ本体や食器、猫タワーなどでの基本グッズは2万円ほどかかる

猫の生活に欠かせない基本グッズ(猫トイレ本体、食器、爪切り、猫タワーなど)は、初期費用として2万3千円ほどかかるようです。

猫を迎える時の必需品にかかった費用のアンケート結果の図

アンケート結果をみると、〜10,000円という回答がもっとも多く、3万円以内に収めている人が約74%という結果になりました。

「意外と安く済む」といえるかもしれませんが、これらの基本グッズは高価なものも多く、飼い主の好みなどによってはかなりのお金がかかります。

また必須ではないものの、外出先から猫を監視できるペットカメラ、高機能トイレ、空気清浄機などを買えばさらに費用がかかるでしょう。
「100,001円〜」いう回答が一定数いるのもうなずけますね。

去勢/不妊手術をするなら2万円ほどのお金が必要

去勢手術(オス)、不妊手術(メス)を実施するなら動物病院での費用がかかります。手術のタイミングにもよりますが、初期費用として考えておくべきでしょう。

アンケートの結果から算出すると、手術費用はおおよそ1.9万円ほどかかるとみて良さそうです。

猫の去勢・不妊手術にかかった費用のアンケート結果の図

保護猫団体や知人から譲渡を受けた場合は、すでに手術済みというケースもあるようです。その場合、もちろん飼い主の負担はありません。

費用がかかったケースでは5,000〜20,000円がボリュームゾーンですが、不妊手術は去勢手術より費用が高いのが一般的です。

本アンケートは不妊、去勢の区別をせずにデータを収集しているので、メス猫を迎える際にはもう少し費用がかかると考えておきましょう。

譲渡か購入か?どちらを選ぶかで初期費用に大きな差が出る

猫と出会うきっかけはペットショップだけではありません。近年では保護猫団体や保健所からの譲渡(引き取り)なども注目を集めています。

猫を飼っている皆さんは、どんなルートで今の飼い猫と出会ったのでしょうか?調査してみました。

猫と出会ったきっかけのアンケート結果の図

それぞれ大きな差はないものの、保護猫団体や保健所、知人などから「譲渡」を受けたという回答がもっとも多く、39.4%を占めました。

一方でペットショップやブリーダーからの「購入」は22%で、比較的低めの割合に。

「購入」と「譲渡」では費用面で大きな違いが生じます。それぞれかかった費用について調査しました。

猫の購入にかかった費用のアンケート結果の図 猫を譲渡された時にかかった費用のアンケート結果の図

ペットショップやブリーダーからの購入は18万5千円、一方で保護猫団体や保健所などからの譲渡なら4千円です。

購入の場合は50,000〜200,000円がボリュームゾーンですが、それ以上の金額という回答も目立ちます。品種や購入先によって金額は大きく変わるようです。

一方の譲渡は、0円という回答が72%で大部分を占めています。しかし譲渡を行う団体によってはお金がかかるので、事前にしっかり確認しましょう。
また条件を満たさないと譲渡は受けられないので注意が必要です。

飼い主さんに聞いた猫とお金のよもやま話

ここからは、猫の飼い主さんに聞いた「猫とお金のよもやま話」を紹介します。「一生にかかるお金」には含みませんが、興味深いデータが集まりました。

ペット保険の加入は24%ほどにとどまり費用は毎月3千円ほど

猫を飼うなら気になるのが「ペット保険」。実際どれだけの飼い主が加入し、どれくらいの費用をかけているのでしょうか。

ペット保険まつわるアンケート結果の図

結果は、未加入が76%(加入24%)ほどとなりました。この数字をどうとらえるかは難しいところですが、保険は不要と考える人が多いのは事実のようです。

ただし猫の医療費は数十万円かかることもあるので、ペット保険に加入していて良かったというシーンもあるでしょう。

保障内容や費用を調べ、検討してみる価値は十分にあります。

猫のいたずらなどで10万円を超える臨時出費もありえる

猫はさまざまなハプニングを起こして飼い主を困らせるものです。特に頭が痛いのは、物を壊すなど出費がともなうケース。

飼い主さんから寄せられた体験談を紹介します。

猫のいたずらなど予想外のトラブルでかかった費用のアンケート結果の図

特に多かったのは「大事なものを壊された」という声。なかには20万円の被害が出たというケースも。
大事な物や高価な物は、猫の手が届かないところにしまいましょう

ほかにも壁や床、家具を傷つけるのも定番のようです。賃貸住宅に住んでいる場合は退去時のトラブルにならないよう気をつけたいですね。

猫にかかるお金を捻出するために実践している節約

飼い主の皆さんは、猫にかかるお金をどのように捻出しているのでしょうか。
日常で意識している節約などを聞いてみました。

猫に関する出費に対しての節約のアンケート結果の図

どれを見ても「猫のためなら!」という温かい思いを感じますね。

特に目立ったのが洋服や食事を我慢するという声。定期的に貯金しているという声も多いようです。
突発的な病気やケガは大きな出費につながることもあるので、貯金はとても有効な方法です。

節約や貯金は大変なことですが、かわいい飼い猫の顔を思い出せば、我慢も苦ではなくなるのかもしれませんね。

アンケートを通じて、飼い主さんの猫に対する愛情を感じることができました。

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 Money Campus「猫の一生にかかるお金はいくら?食費や医療費など生涯の飼育費用を3000人調査」