【専門家監修】国際ブランド別おすすめクレジットカード9選と選び方

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クレジットカードを作るうえで、どのブランドを選ぶかはとても大切です。店舗によって使えるブランドが異なるので、メインのカードは世界で幅広く使えるVISAMastercard、サブのカードは好みによってアメックスJCBをチョイスするのがよいでしょう。

この記事では、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子さんにアドバイスを頂き、国際ブランドごとにクレジットカードを紹介していきます。


大竹さん:アメックスなど利用歴によってより高いステータスが得られるものもあるので、「いつかはプラチナカードを」など密かな野望があるのなら、早いうちからコツコツ履歴を積み重ねましょう。

国際ブランドの種類とその特徴をチェック!

日本で発行されているクレジットカードの国際ブランドには5種類あり、VISA、マスターカード、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブです。

主な特徴は下記の表にまとめています。

国際ブランド名 世界の加盟店数 特徴
VISA(ビザ) 3850万店 世界で最も多くのカード会員と加盟店を誇るブランド。取扱店舗が多いため初めてカードを作る方に向いています。
MasterCard(マスターカード) 3850万店 世界2位の国際ブランド。VISAと共に加盟店が多いため、初めてカードを作る方に向いています。
JCB(ジェイシービー) 2500万店 唯一日本生まれの国際ブランド。海外での加盟店は少ないものの日本国内でのサービスやキャンペーンを提供し、使い勝手がいい。
American Express(アメリカン・エキスプレス) 2400万店 ステータスの高い国際ブランド。ホテルの優待や空港ラウンジの利用など、ワンランク上のサービスを提供。JCBと加盟店相互開放の提携しているため、JCBが利用できる店舗でAmerican Expressも利用可能。
Diners Club(ダイナースクラブ) 2400万店 世界最高のステータスカードで、JCBと提携。JCBが利用できるほとんどの店舗でDiners Clubも利用可能。

テレビのCMなどでよく聞く「楽天カード」や「三井住友カード」などは国際ブランドではなく、カード発行会社のことです。

カード発行会社がVISAなどの国際ブランドのいわばフランチャイズとして、クレジットカードを発行しているのです。「三井住友VISAカード」というのは、三井住友カードが発行しているVISAブランドのついたクレジットカードということになります。

日本国内で使えるお店が多いか少ないかの差は、ほとんどなくなっています。

そのため、国際ブランドの特徴もきわだったものがあまりなくなってきたのですが、それぞれの国際ブランドの特徴を解説します。

なお、アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブは年会費が高く、どちらかといえば海外旅行傷害保険やコンシェルジュ的な役割など付帯するサービスに期待するカードですので、あまり初心者向きではないかもしれません。

世界で最も多い加盟店を誇るVISAの人気カードは

VISAカードは世界中に加盟店を持っていて、日本でも多くのお店やネットショップで使うことができます。

最初にカードを作って、失敗することのない国際ブランドといえるでしょう。

カードが使えるお店ならほぼVISAが使えるといっても過言ではありません。

年会費が無料のカードや若者向けのカードなど、種類が豊富なのも特徴です。カード発行会社によって、特徴があるので、最初の1枚にふさわしいカードをここで紹介します。

最短即日発行もできるので急な旅行などにも対応できるエポスカード

エポスカード

エポスカードの券面画像

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 0.5%
国際ブランド visa
電子マネー
rakuten
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

*2021/4/15から、新しい券面デザインに変更

特長

  • 年会費無料ながら、海外旅行傷害保険が270万円と高水準

エポスカードは、マルイグループが発行している最短即日発行が可能なクレジットカードです。マルイなどの店頭なら、申し込んだ日にカードを受け取ることもできます。

即日発行には上記の店頭申込のほか、WEBや専用アプリで必要事項を記入し、全国のエポスカードセンターでカードを受け取ることもできます。

エポスカードの特徴はなんといってもマルイグループなどでおトクな買い物ができること。

マルイでは年4回「マルコとマルオの7日間」が開催されます。この期間には、エポスカードの利用で請求額が10%オフになります。これはマルイに出店している店舗でも適用されるため、いつもは値引きのないショップなどでも1割引で買い物ができるというわけです。

無印良品は年に数回の「無印良品週間」がありますが、これと「マルコとマルオの7日間」が重なると、マルイに出店している無印良品での買い物が19%引きになります。

エポスカードは年会費が無料であるものの、海外旅行傷害保険が付帯しているのも大きなポイント。やや保障内容は心もとないのですが、無料で海外旅行傷害保険がついているカードはあまりありません。足りない部分は別途、海外旅行傷害保険に加入して補いましょう。

世界中に加盟店が多く、特にヨーロッパに強いマスターカード

国際ブランドのマスターカードもVISAと同様に世界中に加盟店があり、カードの使えるお店ならほとんど大丈夫といっていいでしょう。

特にヨーロッパ圏ではマスターカードがVISAよりも強く、マスターカードしか取り扱っていないショップもあるので、ヨーロッパ旅行を考えているのなら検討の価値があります(マスターカードと比べると、VISAは北米などが強い)。

VISAがオリンピック・パラリンピックの公式ブランド(スポンサー)になっているのに対し、マスターカードはサッカーのワールドカップの公式ブランドです。

ワールドカップ開催年には特別なデザインのカードが発行されることもあるので、サッカーファンにも人気です。

ポイントが現金で自動還元される三菱UFJカード VIASOカード

三菱UFJカード VIASOカード

三菱UFJカード VIASOカード 券面画像

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 0.5%
国際ブランド master
電子マネー
quicpay
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • オートキャッシュバック機能で、口座から自動で差し引かれる
  • ETCや携帯料金など、特定の用途でポイント2倍

「VIASO(ビアソ)カード」は、三菱UFJニコス(NICOS)株式会社が発行しているクレジットカードです。このカードには「オートキャッシュバック機能」があり、1年に1回利用金額に応じて現金が戻ってきます。ポイントはつきませんが、クレジットカードの利用で貯金しているような感覚で、楽しみがあります。
還元率は、0.5%と標準的ですが、楽天市場やYahoo!ショッピングなどでは、還元率が2倍になります。

三菱UFJカード VIASOカードはずっと年会費が無料なので、初めて発行を考えている方には最適です。

基本のカードは深いグリーンの色ですが、さまざまなキャラクターなどとのコラボレーションデザインもあります。「けいおん!」や「ぐでたま」、「浦和レッズ」など趣味に合わせてカードを選ぶのも楽しいですね。

日本国内や日本人の多い海外観光地で力を発揮するJCB

日本発の唯一の国際ブランドがJCB。日本国内はもちろん、海外でもJCBマークがあれば利用することができます。

JCBブランドは日本国内では加盟店数が最も多く、VISAやマスターカードが使えないのにJCBは使えるといった店もあります。

ただし、海外ではあまり使い勝手がいいとはいえず、ハワイやグアム、東南アジアなど日本人観光客がよく訪れるところをのぞけば、あまり使えないといった印象です。

ただし、ハワイなどの観光地では日本人にとってありがたいサービスもあります。

例えば、ハワイでは繁華街にあるJCBプラザで日本語でサービスが受けられるのはもちろん、併設されたラウンジの利用もできます。ソフトドリンクが飲み放題です。また、1回2ドルのトロリーにも乗り放題で、同乗する配偶者と子ども2人も無料。ハワイに行くのなら必携のカードです。

ポイントが常に2倍以上の「JCB CARD W」

JCB CARD W

JCB CARD W券面画像

総合評価

星星星星星
年会費 無料
還元率 1.0%~5.5%
国際ブランド jcb
電子マネー
quicpay
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合

特長

  • 提携店舗での利用で還元率大幅アップ。アマゾン2.2倍、スターバックス5.5倍、セブン-イレブン2倍
  • 39歳以下が申し込めるWEB入会限定カード
  • 利用付帯の海外旅行保険付き

JCB CARD Wは18~39歳の方が限定で入会できるカードです。年会費が無料で、ポイントも通常の2倍貯まるおトクな1枚です。

年会費無料でありながら、海外旅行傷害保険も最高2000万円まで付帯(ただし旅費をカード払いした場合にのみ適用される「利用付帯」)。また、年会費が無料のカードには珍しく、ETCカードの発行・年会費も無料となっています。

最大の特徴であるポイントのたまりやすさは通常2倍に加え、優待店ではさらにポイントがアップします。例えば、セブン―イレブンではポイント3倍、他のカードでは通常以外のポイントがつきにくいAmazonでもボーナスポイントが付与されるのです。

ただし、1ポイント5円の恩恵を受けるためには、JCBのギフトカードであるJCBレモカードにチャージしたときのみと制約があります。Tポイントに交換したりAmazonでの買い物にも使えますが、そういった場合は、ポイント還元率が1%を下回る可能性があるので注意が必要です。

さまざまなサービスに使えるポイントをゲットできるリクルートカード

リクルートカード

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 1.2%
国際ブランド visamasterjcb
電子マネー
suicaquicpay
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • 永年無料なのに、常時1.2%で高還元

ポイント還元率が常時1.2%以上あるのがリクルートカード。もちろん年会費は無料で、海外旅行傷害保険もカード決済で付帯されます。

常時1.2%のポイント還元に加え、リクルートが提供しているサービスを利用することでポイントが上乗せされます。例えば「ポンパレモール」での買い物をすると、「ポンパレモールの利用ポイント3.0%」+「カード利用の通常ポイント1.2%」で合計4.2%のポイント還元が受けられるのです。

ほとんどのカードでポイントの対象外となっている電子マネーへのチャージでも、月々の上限額があるもののポイント還元の対象となっています。

ただし、ポイントの交換先が少ないのがデメリット。汎用的に使えるポイントはPontaしかありません。

なお、国際ブランドはVISA、マスターカード、JCBから選べます。

複数のブランドが選べる年会費無料のクレジットカード

上記のリクルートカードもそうですが、カード発行会社によっては複数の国際ブランドから選択できるカードもあります。

ここでは、VISA・マスターカード・JCBを自由に選べる年会費無料のカードを紹介します。

楽天ポイントがざくざく貯まる楽天カード

楽天カード

楽天カードの券面画像

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 1.0%
国際ブランド visamasteramericanexpressjcb
電子マネー
rakuten
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • 年会費永年無料

キャンペーン情報

  • 新規入会&利用で5,000ポイント

日本で一番使われているカードといわれ、川平慈英の楽天カードマンでも有名なのが楽天カード。

VISA、マスターカード、JCBとアメリカン・エキスプレスの4つの国際ブランドから選択でき、いずれも年会費は無料です。

楽天カードの一番のポイントはやはり、楽天ポイントが貯まりやすいこと。
楽天カードは、楽天のサービスを利用することでおトクにポイントが貯められるクレジットカードといえ、楽天市場を利用した場合は最大3%、楽天カードの優待店舗での利用で2%以上の楽天ポイントをためることができます。

また、楽天カードはデザインが豊富なクレジットカード。「お買いものパンダデザイン」「楽天イーグルスデザイン」「ディズニー・デザイン」などがあり、好きなデザインを選びたい方にもぴったりです。

Yahoo!ショッピングなどでTポイントやPayPayポイントのたまるPayPayカード

PayPayカード

PayPayカード券面画像

総合評価

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年会費 永年無料
還元率 1.0%
国際ブランド visamasterjcb
電子マネー
nanaco
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • Yahoo!ショッピング・LOHACOの利用で合計3%たまる
  • セキュリティ安心の番号レス券面

キャンペーン情報

  • 本ページからの下記企画の申し込みは2024年4月23日(火)で終了しました。 【PayPayカード新規入会で3,000円相当のPayPayポイント】

    ※今後新規入会企画を実施する場合は1カ月前に告知します。

PayPayカードは、年会費が無料で還元率も1%あるおトクなカードの1つです。PayPayに直接チャージできるカードは、PayPayカードしかありません。

国際ブランドは、VISA、マスターカード、JCBのなかから選ぶことができます。

PayPayカードの還元率はYahoo!ショッピング・LOHACOの利用で3%、さらにソフトバンク・ワイモバイルユーザーの場合は最大5%のポイントが貯まります。

ただし、ポイントはTポイントとPayPayポイントの2つに分かれ、一部ポイントは利用制限や使える期間が短い場合があります。

TポイントやPayPayポイントはいろいろな場所で使えるので、ポイントを有効に生かしたい人にぴったりのカードです。

そのほかの国際ブランドが選べるカード

国際ブランドが選べる年会費無料(実質を含む)カードにはそのほかに、クレディセゾンの発行するセゾンカードイオンカードなどがあります。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクトの券面画像

総合評価

表示しない
年会費 永年無料
還元率 0.5~1.0%
国際ブランド visamasterjcb
電子マネー
iDwaon
  • ETCカード
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • 家族カード

特長

  • イオングループの対象店舗でのお買い物でポイント2倍、各種公共料金のお支払いで1件につき毎月5WAONポイント
  • 所定の条件を満たすと、ゴールドカード発行が可能

国際ブランドを変更したくなったら?

国際ブランドの選択できるカード会社でカードを発行したのち、ブランドを変更しようと思ったらどうしたらいいのでしょうか。

実は、これはカード会社によって対応が異なります。

一度、現在使っているカードを解約してから新たに作り直すパターンが一番多いのですが、年会費無料のカードであれば、他のクレジットカード会社のカードを作ったほうが、手間もかからないし、入会時特典やその他の特典も得られるのでおトクかもしれません。

<発行会社別ブランド変更の方法>
発行会社 楽天カード PayPayカード イオンカード セゾンカード オリコ
発行する国際ブランド VISA マスターカード JCB アメリカン・エキスプレス VISA マスターカード JCB VISA マスターカード JCB VISA マスターカード JCB アメリカン・エキスプレス VISA マスターカード JCB
複数のブランドの所持 × × ×
ブランド変更の方法 ブランド変更する場合は、一度現在のカードを解約してから、再発行。再審査がある コールセンターに連絡して、変更可 現在のカードに追加する。カード利用限度額は共通となる

大竹さん:とても便利なクレジットカードですが、紛失してしまったり、不正利用されたりする可能性がゼロではないことを考えると所有するのは2〜3枚に絞りたいところ。
そのためには、ブランドに加え、どんな電子マネーやポイントサービスがついているのかという組み合わせで「自分にとってベスト」なものを選びましょう。

この記事のまとめ

国際ブランドの意味とその特徴を紹介しました。

ここで紹介したカードは年会費が無料(実質無料を含む)なので、まずは1枚つくってみて、使い勝手を試してみてもよいでしょう。

監修者 監修者

大竹 のり子

ファイナンシャルプランナー

大竹 のり子

株式会社エフピーウーマン代表取締役。編集者を経て2005年4月に女性のためのお金の総合クリニック「株式会社エフピーウーマン」を設立。現在、雑誌、講演テレビ・ラジオ出演などのほか、人生の“やりたい”を“できる”に変える『お金の教養スクール』を運営中。『女性のためのお金の不安、仕事のもやもや相談Book』など著書は40冊以上に及ぶ。 FP woman|代表取締役 大竹のり子