ABLとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説
更新日:2024.09.11

当サイトではアフィリエイトプログラムを利用し、事業者(アコム様など)から委託を受け広告収益を得て運営しております。 なお、掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。
ABL(アセットベースドレンディング)とは、売掛債権を担保にする融資です。
従来の融資では不動産を担保にすることが多かったですが、ABLは不動産を担保にする必要がなく、中小企業を中心に注目されています。
なお、ABLは経済産業省中小企業庁が推奨している資金調達法でもあります。
ABLとは?
- ABLは融資の一つなので、貸金業者または金融機関しか貸し手になれない。
- 不動産を担保にする融資より、売掛債権を担保にして融資を受けるABLの方が中小企業にとって利用しやすい可能性がある。
- ABLとファクタリングを比べると、ABLの方が費用を抑えて資金調達ができる。
- ABLは年単位の借り入れができるので、その期間に資金繰りの改善ができる。
この記事では、一般的なABLの仕組み、メリット・デメリット、向いている会社などをわかりやすく紹介します。
大黒屋
大黒屋のABLは、担保が売掛債権のみで、不動産担保や動産担保は不要です。
大黒屋では「事業資金を借りたいけど、担保にできるものがない…」「安い手数料で資金化したい」というお客様からの相談を受け付けています。
相談は無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。
ABLとは売掛債権を担保に資金調達できる融資
ABLとは、売掛債権を担保にできる融資です。
ABLは、Asset Based Lending(アセットベースドレンディング)の略語で、日本語では「動産担保融資」という意味。
ここでは、下記についてわかりやすく解説します。
ABLの仕組みを図解でわかりやすく解説
ABLは、売掛債権を担保にして融資を受ける資金調達方法です。
ABLが実行されるまでの流れは下記の通りです。
- 売掛金の発生
- 融資の契約・債権譲渡登記
- 融資実行
- 売掛先からの入金
- 融資返済
ABLを提供する貸し手は、担保にする売掛債権の価値を見極めて融資を行います。
そのため、利用者の信用力がそこまで高くなくても、売掛先の信用力が高い場合は利用しやすいです。
特に売掛債権に関しては、どんなビジネスでも発生するため、どの会社にとっても利用しやすい融資形態といえるでしょう。
ABLは政府も推奨している資金調達方法
ABLは、経済産業省中小企業庁が推奨している資金調達法です。
そもそも、中小企業の多くは担保にする不動産を所有していないことが多いです。また、不動産を担保にすることで、返済できなくなった時に強制的に不動産を売却されて会社を継続できなくなってしまうリスクもあります。
このように、不動産担保にこだわると、思うような資金調達ができなかったり、不動産を処分されてしまうリスクを恐れて積極的に融資を受けられなくなったりします。
中小企業が融資を受けて活発に事業をすることが日本経済の活性化に繋がるため、政府としては不動産に依存しない融資を推奨しているのです。
なお、2020年4月1日より、債権法(民法の契約等に関する部分)が変わり、譲渡制限特約が付されていても、債権譲渡は原則有効となりABLが利用しやすくなりました。
参照:経済産業省「債権法改正により資金調達が円滑になります」
ABLと従来の融資の違い
ABLと従来の融資の違いは、担保になる対象の資産です。
担保審査対象| ABL | ・売掛債権 ・在庫 など |
利用者と売掛先 |
|---|---|---|
| 従来の融資 | ・不動産 ・有価証券 など |
利用者 |
ABLは、売掛債権や在庫を担保に融資を受けます。通常の融資は、利用者の信用力で審査しますが、ABLは売掛先の信用力も審査で見てくれるので、利用者の信用力がそこまで高くない場合も利用できる可能性があります。
一方、従来の融資は、不動産を担保に融資を受けることがほとんどでした。不動産がない場合には、定期預金や株などの有価証券を担保に融資を受けるケースもあります。
特に金融機関では、信用力が低い中小企業や創業間もない企業には、担保なしで融資をすることはほとんどありません。
また、ビジネスローンを利用する場合は、連帯保証人が必要になったり、融資枠が小さかったりします。
この通り従来の融資は、中小企業で不動産や有価証券を保有していない企業にとっては思うような融資が受けられない状態だったといえます。
大黒屋
銀行でABLを利用する場合は、売掛先の信用力も見るものの利用者が赤字・債務超過の場合は融資を受けるのが難しいケースがほとんどです。
しかし、貸金業者でABLを利用する場合、売掛先の信用力が高ければ、利用者が赤字や債務超過でも将来性が認められれば融資を受けられる可能性があります。
ABLとファクタリングの違い
ABLとファクタリングはどちらも売掛債権を活用した資金調達方法ですが、ABLは融資でファクタリングは債権の買取(債権譲渡)という違いがあります。
種類取扱業者| ABL | 融資 | ・貸金業者 ・銀行などの金融機関 |
|---|---|---|
| ファクタリング | 債権譲渡 | ・ファクタリング会社(貸金業登録をしていない) ・銀行などの金融機関 ・貸金業者(大黒屋をはじめ数社しかない) |
ABLは、売掛債権を担保に融資を受ける資金調達方法です。融資なので、貸金業者や金融機関しか取り扱いができません。
一方、ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらう(債権譲渡する)ことで、資金調達する方法です。
ファクタリングは債権譲渡なので、貸金業者や銀行以外も取り扱いが可能です。ただし、貸金業法の利息制限法の規制がないため、ABLに比べると資金調達コストが高くなる傾向にあります。
大黒屋
ABLとファクタリングは、どちらも利用者だけではなく売掛先の信用力も見て審査します。
ただし、ファクタリングよりABLの方が審査は厳しい傾向にあります。その分、ABLの方が資金調達コストを抑えることができます。
売掛債権を活用して資金調達をしたい場合、ABLを検討した後にファクタリングを検討するのをおすすめします。
…続きを読む
…続きを読む
ABLが向いている会社
ABLが向いている会社の特徴は、下記の2つです。
ここからは、2つの特徴についてわかりやすく解説します。
毎月安定的に仕事を受注している会社
ABLを年単位で利用したい場合、毎月安定的に仕事を受注している必要があります。
融資する額より売掛債権の額を下回ったら、貸し手としては裸与信(無担保での融資)を抱えることになり、貸し手としてはリスクが大きくなってしまうからです。
そのため、過去の取引状況についてはチェックされますし、今後も取引が安定的に続くかを確認したうえでしか利用できない可能性があります。
売掛先の信用力が高く、自社の信用力もそれなりにある会社
ABLは、自社の信用力だけではなく売掛先の信用力も審査します。そのため、売掛先が大手企業で信用力が高い場合は利用しやすい融資といえるでしょう。
ただし、融資である以上、利用者の信用力が低すぎる場合には、売掛先の信用力が高かったとしても利用が難しくなります。利用者もある程度の信用力は必要になります。
大黒屋
ABLが利用できない場合には、売掛債権を買い取ってもらえるファクタリングの利用を検討してみてください。
ABLが向いていない会社
ABLが利用できない訳ではありませんが、不動産を保有していて担保にできる資産がある会社は、売掛債権より不動産を担保にした方が良いケースもあります。
不動産を担保とした方が売掛債権の範囲にとどまらない金額を借り入れできたり、ABLでは難しい長期間に渡る融資を受けられたりする可能性があるからです。
ただし、不動産を担保にすると担保にした不動産を売却しにくくなります。不動産を将来的に売却する可能性がある場合などには、ABLを利用した方が良いでしょう。
ABLのメリット6つ
ABLを利用するメリットは下記の6つです。
- 不動産を保有していなくても資金調達ができる
- 自社の信用力だけでなく売掛先の信用力も審査基準となる
- 創業したばかりの企業でも資金調達しやすい
- ファクタリングに比べると費用を抑えることができる
- 年単位の融資も利用可能
- 約定返済が可能
ここでは、それぞれについて解説します。
メリット1.不動産を保有していなくても資金調達ができる
ABLであれば不動産を保有していなくても、融資を受けられるのが魅力です。
創業したばかりの企業や中小企業は、担保にする不動産を保有していないケースが多いです。
従来の融資は、不動産を担保にしなければ融資を受けることが難しかったため、中小企業にとっては不利でした。
融資を受けられないことで、資金繰りに困ったり、事業を思うように拡大できなかったりすることもありました。
そのため、どこの会社でも発生する売掛債権を担保にできるABLは、資産が少ない中小企業にとって画期的な資金調達方法といえるでしょう。
メリット2.自社の信用力だけでなく売掛先の信用力も審査基準となる
ABLは、利用者の信用力だけではなく、売掛先の信用力も審査で加味してもらえるのが魅力です。
売掛先が大手企業や業績が良い信用力が高い企業であれば、利用者の信用力が低くても審査に通りやすくなる可能性があります。
というのも、万が一利用者が返済できないようなことが起きた場合に、金融機関・貸金業者は売掛債権を自分のものと主張できるからです。
そういった意味で、利用者の信用力が高くなくても、売掛先の信用力が高く債務不履行になる可能性が低い場合に融資が受けられるのはABLのメリットです。
メリット3.創業したばかりの企業でも資金調達しやすい
創業したばかりの企業は、事業の継続性などを判断しにくく、融資の審査は厳しくなりがちです。
しかし、ABLの場合、売掛先の信用力が高いと判断されれば、創業したばかりでも融資してもらえる可能性があります。
メリット4.ファクタリングに比べると費用を抑えることができる
ファクタリングに比べると、ABLの方が費用を少なく資金調達できます。
ABLは融資なので、利息制限法の上限金利を超えた金利を設定することはありません。
また、金利は実際に利用した期間分だけ徴収されるため、ファクタリングに比べると費用を抑えることができます。
一方、ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい資金調達する方法です。
ノンリコース契約で、売掛先が倒産などして債務不履行になった場合、利用者が弁済する必要はありません。その分、リスク料を含めて手数料が設定されています。
メリット5.年単位の融資も利用可能
売掛債権を担保に融資を受けるABLは、年単位の融資を受けることができます。
2社間ファクタリングの場合、売掛債権の決済は1~2ヶ月程度になることが多いですが、売掛金が振り込まれたら一括でファクタリング会社へ支払う必要があります。
それに比べると、ABLはすぐに全額返済する必要がないため、資金繰りを年単位で調整できるのが魅力といえるでしょう。
…続きを読む
メリット6.約定返済が可能
ABLは、約定返済(分割払い)が可能です。
融資を受けながら、売上を増やしたり、経費を削るなどして少しずつ資金繰りを改善したい企業にとってはメリットがあります。
ABLのデメリット3つ
ABLのデメリットは下記の3つです。
それぞれについて説明しましょう。
デメリット1.信用情報に負債があることが記載される
借入をすると、貸金業者が利用する信用情報にその情報が記載されるのはデメリットです。(この信用情報は、銀行が使用するものとは違う場合がほとんどです)
通常、金融機関は、取引の判断をする時に信用情報をチェックします。
そのため、可能性は低いですがABLを利用すると金融機関や取引先に負債があることが知られてしまう可能性があるので、理解が必要です。
デメリット2.融資実行までに時間がかかる可能性がある
ABLは、融資実行までに数日~数週間かかる可能性があります。
特に銀行などの金融機関の場合、取引情報の審査や融資書類の準備などに時間がかかる傾向にあります。
貸金業者の場合は銀行に比べたら早いですが、審査も含め数日申し込み~融資実行までに数日はかかると思っておきましょう。
大黒屋
急いで資金調達したい場合は、最短即日資金調達できるファクタリングがおすすめです。
ただし、大黒屋のABLであれば最短即日の資金調達もできる可能性があります。
デメリット3.利用者の信用力が低いと利用できない可能性がある
ABLは売掛先の信用力も審査対象となるものの、融資である以上、利用者の信用力が低いと利用が難しいです。
例えば、銀行だと2期連続赤字や債務超過の場合は利用できません。
大黒屋
業績などを理由に銀行でABLを断られても、貸金業者のABLであれば利用できるケースがあります。
ABLに関するよくある質問
最後に、ABLに関するよくある質問についてお答えします。
-
A
ABLは、不動産や有価証券ではなく、売掛債権を担保に融資を受ける資金調達法です。
-
A
ABLは、利用者の信用力だけではなく、売掛先の信用力も審査します。
そのため、信用力の高い企業の売掛債権が安定的にある企業に向いているといえます。
-
A
ファクタリングは売買契約に基づき売掛債権を譲渡して資金調達する方法で、ABLは売掛債権を担保に融資を受ける資金調達方法です。
ファクタリングに比べると、融資であるABLの方が資金調達のハードルは高い傾向にあります。また、ABLはファクタリングに比べて費用を抑えることができます。

